最後の型は、「7+4型」です。「5をつくる」か「10をつくる」かで考え方が変わってきますね。
1.「7+4型」
残りは下の図の黄色い部分の12題です。
「9+2」「9+3」「9+4」「8+3」「8+4」「7+4」
「2+9」「3+9」「4+9」「3+8」「4+8」「4+7」 の12題ですね。
では、「7+4」を取り上げて考えましょう。
まずは、「5・2進法」の考え方で進めます。よこ書きの式にしても、たて書きの筆算の式にしても、「5といくつに分ける」「5のまとまりをつくる」考え方で、数を分解していきます。
筆算の補助数の書き方は様々です。学校ではどのように補助数を書くのか確認しながら、お子さんが理解しやすい方法を話し合われては、と思います。
次に、「10の補数」の考え方です。
2つの方法を紹介しました。お子さんの理解しやすい方法でよいのかもしれません。ただ、かぞえたしが続くようであれば、「5のまとまり」を大切にする「5・2進法」をおすすめします。
2.繰り上がりのあるたし算を振り返って
以上、「繰り上がりのあるたし算」を確認してきました。数に「5のまとまり」があるか、また「5のまとまり」をどのようにつくるかの視点で型分けしてきました。
型分けについては、お母さんたちが迷わないよう、私ももう少しダイナミックに考えていきたいと思いました。もし、学校の学習で「10のまとまり」で悩む、迷うお子さんがいたら、ぜひ「5・2進法」を試してみてください。そこから理解が進み、悩みも解消されるかもしれません。
また、今回は1年生の学習内容にあたりますが、2年生以上であっても、「こんな考え方があるんだ」ということで、お子さんの数の感覚が豊かになることと思います。
算数・数学は1つの方法にとらわれず、振り返って考えたり新たな方法を学んだりすることで知識と知識がつながり、豊かな学びにつながると考えます。
筆算も積極的に取り上げました。筆算に補助数を書くことで、いろいろな考え方を表すことができます。1年生の教科書では、筆算に対して消極的ですが、どんどん活用すれば考え方も広がるのになと思います。
お子さんが算数好きになってくれることを願っています。