答えが9までのたし算で、最後の型「(5より小さい数)+(5より小さい数)」の型を確認していきましょう。
1.「4+3型」「3+4型」
5より小さい数同士のたし算になりますので、代表として「4」という数を、また同じ数をたすときもありますが、違う数をたす場合の方が多いので、もう一つ「3」を代表に選びます。「4+3型」と「3+4」型と名付けることができます。
答えは、「6~9」までと考えると、以下の6通りの場合がありますね。
「4+2」「4+3」「4+4」「3+3」「3+4」「2+4」
2.「5のかんづめ」の作り方
まず、数えたしは以下のようになります。
横一列のびんづめ状態になりますから、タイル図や数図ブロックを用いても、お子さんは数えていくでしょうし、5個と2個の2段にしても5のまとまりがびんづめ状態ですので、やはり数えていくと思います。
タイル図を用いるならば、4個と3個のまとまりから、まず「5個のまとまり」を作りましょう。「5の合成・分解」については、「0」も含めると、次の6通りです。
「5+0」「4+1」「3+2」「2+3」「1+4」「0+5」
「5のまとまり」を作るので、9までのたし算に入る前に、「5の合成・分解」について軽く復習しておくとよいですね。あわてなくてもよいです。
では、「5のまとまり」を作り、「5のかんづめ」にしてたし算をやってみましょう。
4のタイルに1つたすことで「5のびんづめ」が出来上がります。これを「5のかんづめ」にします。3のタイルは、1つ4のタイルにあげましたから残りは2つですね。5と2をあわせて、答えは「7」になります。
4のタイルから2つ持ってきて、3のタイルに2つたすことで「5のかんづめ」を作るお子さんがいるかもしれません。
大きくは、下の図のような3つの方法があるでしょうか。
お子さんの納得のいく方法でよいのですが、数えたしは脱却させてあげたいですよね。どうしてそのような方法になったのかを話し合う中で、「数えることはたいへん」「大きい数のタイルに、小さい数のタイルをくっつけて5を作った方が早い」ことなどを感じたり表現したりすることができればよいなと思います。