では、9までのひき算を型分けして、それぞれの指導法を実際に確認していきましょう。
1. 「7-0型」「7-7型」
「0」を含むひき算となります。型の表記上、ひかれる数6~9までのうち代表の数を7としました。100マス計算表上、黄色い部分になります。
要するに・・・
「0」をひく 「6-0」「7-0」「8-0」「9-0」
答えが「0」となる 「6-6」「7-7」「8-8」「9-9」 の8通りですね。
「0」をひく計算では、求残の問題文で、操作活動はフリだけすればよいのではないかと考えます。
例えば、「金魚すくいをしました。6匹の金魚が水槽にいましたが、1匹もすくえませんでした。つまり、すくった金魚は0匹でした。水槽には、金魚は何匹残っていますか。」でしたら、「すくうフリ」だけします。タイル操作も「動かすフリ」だけします。動作のマネだけをして、タイルも動かしません。
式と答えを「6匹-0匹=6匹」と表して、操作活動を確認しながら理解を深めます。
答えが「0」になる計算では、すべてのタイルを動かす必要がありますね。
例えば、「金魚すくいをしました。6匹の金魚が水槽にいました。6匹すべてをすくうことができました。水槽には、金魚は何匹残っていますか。」
タイルを金魚に見立てると、以下の図のようになりますね。
当然、式と答えは、「6匹-6匹=0匹」となりますね。
2.「7-2型」「7-5型」
次は、「5のかんづめ」が残ったり、「5のかんづめ」を取り去ったりするひき算です。100マス計算表上、下の黄色い部分になります。「7-0型」「7-7型」は確認済みということで青色表示にしました。
式は・・・
「6-1」「7-2」「8-3」「9-4」
「6-5」「7-5」「8-5」「9-5」 の8通りですね。
求残の問題文で、「リンゴが6個あります。1個食べました。残りは何個ですか。」や「リンゴが6個あります。5個食べました。残りは何個ですか。」のような問題になります。この文脈に、上記の8通りの数をあてはめて確認していけばよいでしょう。
バラタイルを取り去れば、「5のかんづめ」が答えとなって残りますし、「5のかんづめ」を取り去れば、バラタイルが答えとなって残ります。お子さんにとっては、理解しやすい計算で、自信もつくのではないでしょうか。
以上が、「7-2型」と「7-5型」の計算方法でした。紹介したので、100マス計算表上、青色にします。
次回は、100マス計算表のうち、残った白色の部分を型分けで確認していきますね。