お母さんのための「なるほど算数」

お母さん方の学びに対する不安や悩みを解消し、子どもたちを算数・数学好きにするブログです!

「量」の種類

今日は、「量」の種類についてのお話をします。身の回りにあるものの「量」に少し観点を与えましょう。

 

 

1.量の観点

 

人類は、生活をしていくうえで、ものを数える必要があり、ものを数えることを通して、いろいろな法則を見いだしてきました。人間の身の回りにあるものの量を、数で表してきたのです。

 

人類が家畜を始めた頃、家畜の数の確認作業はどうしていたのでしょう。もしかすると、日中山に羊を放牧しておいて夕暮れ時に集める時には、最初は羊と石ころの「1対1対応」で確認していたのかもしれませんね。そのうち、これでは非効率だということで、石ころをまとめ、そして数字が誕生していったのかもしれません。これは私の想像ですので、正確な「数字の誕生」については、他の文献に譲ります。すみません。

 

とにかく、最初の頃は、身の回りの道具や飼っている動物を数えていたでしょうし、そのうちに、ものの長さや重さなどの量を表す必要が出てきたのだと思います。とにかく、いろいろなものの性質を数で表すことをし始めたのだと思います。

 

ここに、量の観点が生まれます。皆さん、「1本の鉛筆を見せてください。」と言われると、簡単に示せますよね。では、「ちょうど1mの長さの色テープを見せてください。」と言われるとどうでしょうか。1mは測らないと示せないのではないでしょうか。実は、量には、「分離量」と「連続量」という量が存在するのです。言葉の通り、分離した量と連続した量です。先の例の鉛筆は、ものとして1本1本分離していますので、分離量です。後の例の色テープは切らない限り連続しているので、連続量です。

 

言いたいことは、以下のことです。

 

大人の私たちは、「分離」と「連続」の観点で分類したこの2つの量の違いを認識して、子どもの指導に臨む必要があるということなのです。大人はどちらもあまり変わらないのでは、と思うかもしれません。しかし、自然に「1」が見える分離量と、作られた単位「1」を基に数える連続量では、子どもの理解に大きな違いがあります。教師であっても、その意識は低いと感じています。教科書の文章題も、子どもが理解しやすい分離量から入り、後半連続量で理解を深められるつくりになるとよいのになあと感じています。

 

2.分離量と連続量の相違点

 

以下に、2つの量の特徴を表にしてみますね。量の違いを感じることは、それほど難しいことではなく、すぐ慣れることができると思います。

 

分離量と連続量の相違点の表

 

これだけの違いがあります。私たち大人は、この違いを認識して子どもたちの理解に寄り添う必要があります。大人は、「分離量」と「連続量」の違いにもう少し敏感になってよいと思うのです。繰り返しとなりますが、当然、子どもたちが理解しやすいのは「分離量」です。文章題に取り組むときには、「分離量」か「連続量」かチェックしてみてください。まずは分離量から入り、お子さんが理解できたら、数値を連続量にしてみるとよいでしょう。

 

2個、3本、4m、5㎏、・・・、数字のあとにつける言葉やアルファベットをすべて「単位」と呼んでいませんでしたか?実は、分離量につける「個」「本」は助数詞(じょすうし)と言います。連続量につける「m」「㎏」が単位です。単位は人為的に作ったものです。「1m」や「1g」がどのように定められたのかを調べてみるのも面白いと思います。ただ、ここで私が言いたいのは、「分離量」と「連続量」の違いをもっと意識しましょうということですので、単位の起源については、ここでは触れません、すみません。

 

次回より、たし算やひき算などを詳しくみていきますが、「分離量」「連続量」に留意しながらお話していきます。ただ、量の観点はこれだけではありませんので、ブログの回が進めばまたお話していきます。